低予算で勉強用Linux環境構築。古いMacMiniをUbuntuサーバ化
今回は、勉強用のLinux環境を低予算で構築します。
目次
サーバ用PCの選択
サーバPCの条件
サーバ用のPCを選択するにあたって、条件を考えます。
- 情報を集めやすそうな Ubuntu Linuxが動作すること
- 消費電力が高くないこと
- 静かであること
- なるべく安く買えること
これらの条件に合うものを考えます。
候補のPC
色々と考え、候補にあげたPCは以下の3つ
- 中古のノートPC
- MacMini
- Raspberry Pi
Raspberry Piは消費電力は間違いなく低いが、ストレージがSDカードまたはUSB接続となり、やや不安。
中古のノートPCをサーバ化したという人の情報も調べると出てくるが、もともとデスクトップほどの放熱性や耐久性に問題がある可能性があり、24時間連続駆動させる場合、発火などのリスクがあるという情報もある。
そのため、中古のMacMiniを選択することにしました。
サーバ用PCの入手
型落ちジャンクMac mini
ヤフオクにはたくさんのMacMiniが常時出品されています。
どのような機種を選ぶかでその後の運命が変わりますので、ここは慎重に選ぶ必要があります。
私の選定基準は以下の通りでした。
- 電源が入ること
- 画面が表示されること
- メモリやHDD、裏蓋やネジなど不足している部品がないこと
- 1万円以下で買えること
以上の4つの条件で探し、見事にゲットしたのがこちらたったの7千円で購入できました。
実は同様の価格で2台購入していて、もう一台も同じような値段でした。
万が一動かなかった時の保険も兼ねています。
ちなみに、2台のスペックは下記の通り。
MacMini①
CPU Core2Duo 2.4GHz
Mem 4 GByte
HDD 320 GByte
MacMini②
CPU i7-2620M
Mem 8 GByte
HDD なし
というスペック。
①はさすがに時代遅れの感はありますが、②については腐ってもi7なので、今でも十分通用するレベルかなと思います。
これが
6,250円(+税)
ちょっとした勉強用としては十分すぎる安さですよね。
ただし、購入時点ではMacも通常のMacOSが正常に起動しない状態ではあります。
故障具合の確認
今回、使用するMacは①のCore2DuoのMacMiniです。
もう一台は、また別途、使用用途を考えます。
さて、今回使用するMac①の症状について調べてみます。
電源をいれてみると、下記のようなフォルダに?の画が表示され、MacOSが起動しない状態。
しかし、これはOSのBootができないというだけであって、WindowsでいうところのBIOSが立ち上がったということが確認できた(ような感じ)と思います。
ハードウェア的にはいけると判断しました。
OSのセットアップ
Ubuntuインストール用USBメモリ作成
UbuntuをMacMiniにインストールするためにはDVDを使う方法もあるようなのですが、このMacMiniはDVDドライブが使えないようだったので、USBメモリからインストールします。
Ubuntuのインストール用のUSBメモリ作成方法は調べればいくらでも見つけることができますが、例えばこちらの記事などが参考になります。
Ubuntu 18.04 LTSのインストール
MacMiniにUbuntuを入れるためには、起動直後に「option」キーを押し続けます。
すると、通常のOS起動ではなく、起動ディスクを選択する画面(HDDやUSBメモリのアイコンが表示される)が表示されます。
ここで、先程作成したUbuntuのインストールUSBを選択してBootすることでUbuntuをMacMiniにインストールする事ができます。
Ubuntu 18.04 Server版(失敗)
今回はUbuntuでサーバを作成することが目的のため、Ubuntu Server 18.04 LTS Server版でインストールを試みてみました。
しかし、Ubuntu Server版はDesktop版などと比べると、GUIなとのServerでは余計なリソースを消耗してしまうために使用しないデータが削られているのか、起動の途中でネットワーク系のエラーになってしまっているらしく、インストーラの起動までたどり着けませんでした。
色々と調べてみましたが解決法がわからず、自分でも試行錯誤してみたのですが、どうやってもインストールに失敗してしまうのでUbuntu Serverのインストールは断念することにしました。
Ubuntu 18.04 Desktop版(成功)
Ubuntu Serverのインストールに失敗してしまったので、半ば諦めかけていたのですが、ダメ元でDesktop版をインストールしてみることにしました。
そうしたところ、Ubuntu 18.04 LTSのDesktop版はなんの問題もなくインストールが完了。
やはり、Ubuntu 18.04 LTSに問題があるのではなく、Server版に問題があるようでした。
まとめ
古いMacMiniにUbuntuをインストールする場合、少なくとも私が使用したCore2Duoが搭載されているような10年前のMacMiniの場合は
Ubuntu Serverを使ったインストール
ではなく、
Ubuntu Desktop を使ったインストール
を行って、サーバとして作り上げていく必要があるようです。